水中ポンプを高温流体で使用すると壊れた
ポンプの選定において、忘れがちな要素が「温度」です。
それぞれのポンプには使用可能温度の設定があり、それを超える範囲での使用は故障の原因となります。
一般的な水中ポンプの耐熱温度は40~50度です。しかしボイラー排水などでは、あまり意識されずに汎用のポンプを投げ込み故障させるケースが少なくありません。
温度が上がるとサーマルが自動で働く
多くの水中ポンプには、モーターの焼損を防ぐために「サーマルプロテクター」が内蔵してあり、これによりモータ温度の過昇温を検知し、自動で電気の通電をカットする仕組みになっています。この自動カット機能は、冷却されれば自動で復帰しますので、故障ではありませんが、ここで重要なのは「モーターの温度」でカットされる事であり液温度を検知している訳ではない点です。もし内部サーマルで停止したら確認する事項
もしポンプ内部サーマルで停止した場合、今までの現場環境と何かが変わっている可能性も含め、次の事を確認して下さい。・インペラが異物でロック
・液温度が上昇している
・吐出側に詰まりが発生している
・液面が低くなりポンプが露出する
水中ポンプの入れ替えやメンテナンスは、特に大きな労力が必要です。汎用ポンプでのトラブルが多く、改善が必要な場合は、耐熱仕様のポンプをお勧めします。